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2004年 09月 22日
記述の便宜として、【 世界(客観・客体)=Ⅹ 】、【 私(主観・主体)=Y 】とします。
生物学的な生をXLとします。 主体的な生をYLとします。 YLは、自分の主体的な生き方です。どう生きるのか、自分はこう生きるです。 どう生きるべきか生きるべきでないか。どう生きるのがいいのか悪いのか、どう生きるのが好きか嫌いか、どう生きるのが価値があるのかないのか、どう生きるのが意味があるのかないのか、どう生きるのが美しいのか醜いのか、自分はどう生きることを選択するのかしないのか。 つまりこれは、主観Yの世界での問題です。客観的な対象Xの世界の話ではありません。論理的に整理したり統一したりすることはできません。バラバラです。無秩序です。どの生き方が正しく、どの生き方が間違っている、というようなことは、(原理的に)言うことができません。言ったとしても、それは最終的には個人的・主観的な意見にしかすぎません。自分とは違うというだけです。多数決や、約束事でしか決めることはできません。 XLは、客観的な物理現象です。それはどのようなものか、どうあるかです。 つまりこれは、客観Xの世界での問題です。感覚的知覚の世界での話です。主観Yの世界のお話ではありません。科学的に解明し、理解し、説明します。原理があります。法則があります。論理的に整理したり、統一的に説明したりすることが(原理的には)できます。どの理解や説明が正しく、どの理解や説明が間違っているかを判断することができます。多数決や約束事で決めるのではなく、感覚的知覚による実験や観察で検証します。 どうすべきかすべきではないか、どうするのがいいのか悪いのか、どれが好きでどれが嫌いか、どれに価値があるのかないのか、どれを選択するのかしないのか、どれに意味があるのかないのか、どれが美しいのか醜いのか、どれを選択するのかしないのか、というような問いかけは無意味です。 大脳生理学的な心を、XMとします。 主観的な心を、YMとします。 YMは、自分の主観的なこころです。 「私」の世界です。客観現象ではありません。感覚的知覚ではとらえられません。対象、外の世界ではありません。論理的に整理したり統一したりすることはできません。無秩序です。数値化できません。数学的な方程式で解くことはできません。科学の対象になりえません。 つまりこれは、客観Xの世界の問題ではなく、主観Yの世界でのお話です。 XLは、客観的な物理現象です。 「私」の世界ではありません。客観現象です。感覚的知覚でとらえます。対象、外の世界です。科学的に解明し、理解し、説明します。原理があります。法則があります。論理的に整理したり、統一的に説明したりすることが(原理的には)できます。どの理解や説明が正しく、どの理解や説明が間違っているかを判断することができます。感覚的知覚による実験や観察で検証します。数値化できます。数学的な法則で解くことができます。科学の対象です。 つまりこれは、主観Yの世界でのお話ではなく、客観Xの世界での問題です。 他人の心はXMです。感覚的知覚で他人のXMを知ることはできますが、YMを知ることはできません。主観Yの世界における「私」と同じような仕方で、他人のYMを認識することはできません。他人のYMを直接検証する方法はありません。他人の姿や行動や言葉から、推測することができるだけです。自分のYMと同じように思えても、それが同じかどうかを直接検証する手段はありません。 他人の主観YMは仮説です。原理的に推測です。決して知ることができない、永遠の謎です。
by nbsakurai
| 2004-09-22 09:07
| エリア2 (客観Xと主観Y)
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